─────────カランッ





「 友達に呼び出されちゃって・・・
  今日は帰ります 」


「 ・・・え? 」


「 じゃあ、・・・・・また・・・ 」





笑えて、いるだろうか?





抱き合う二人の間を裂くように
喫茶店から出て、名前を呼ぶ声も
無視して、あたしは走り出していた。