会ったときに笑えるように 前向きにならなきゃいけない。 強くならなきゃいけない。 あれから、まだ三日。 何も変われていない気がして 自分に呆れて溜息が出て、 だけど、”前”よりは・・・と 少し自分を励ましていた。 「 菜緒ちゃん 」 「 あれ、紗希? 」 「 うん、あの、今ね・・・? 」 門の方から歩いてきた紗希に 首を傾げて見せると、 ひょいっ、と少し大きめの 箱を差し出された。