「 それで本当に菜緒ちゃんは 楓くんを忘れられるの? 」 ───────────忘れられるわけがない。 「 ねぇ、菜緒ちゃん。 本当にそれで・・・・ 」 ”次に楓くんに会ったとき ちゃんと笑えるの?” まだ少し濡れた髪。 持っていた本を机の上に そっと置いて、 あたしはゆっくり、 首を横に振った。