Black Coffee.






「 ・・・・菜緒さん!! 」





店を出てすぐに走り出して、
知らない道を曲がって、
また曲がって。





振り返ることもできずに、
あたしはただ泣きながら
行く宛てもなく走り続けた。





躓いても、立ち止まらずに
ただ流れる涙を、溢れ出る想いを
振り切るように走り続けて、





「 っ・・・・・うぅっ・・・ 」





住宅街を抜けた先の、
長い階段を駆け上がって、
広い公園へとたどり着いた。





遊具のないその場所へ
あたしは倒れこんで、
声を押し殺して泣いていた。