できっこないってわかってる けど不思議と 賭けてみたくなったんだ。 少年は私の手を取って 微笑んだ 「契約成立」 なにか呟いた気がしたけど 気にしない、私が幸せになれるんだったら なんでもいい。 「先輩の、本意が・・・真実が知りたいのっ!!」 「貴方の望み、叶えましょう」 少年はそう言いのこし 二階へと上がっていってしまった。 静かになった店内では 時計の秒針が振れる音だけが鳴り響く。 ちらりと音のなる時計を見る。 2:13 あれ・・? 私が学校を出た時間からすれば・・・