な、何急に…
優兄ちゃんとって……
そんな、だって…私、こんなの初めてで想像したことだって…
「俺はね、考えてたよ。
咲とずっとこういうことしたかった。
咲にキスして、その体を抱きしめたかった」
「涼…」
相手に触れたいと思う。
それが、“特別な好き”…
私も触れたい。
涼に、触れたい。
そう思ってたはずなのに、あまりにも次元が違いすぎる。
「で、でも、涼…なんでこんなキス…
誰に教わったのよ〜」
私の言葉に、涼はブッと吹き出した。
「なんだよ、俺が誰かとこういうことしたと思ってんの?
安心しろよ、咲が初めてだから。
俺、初めては咲って決めてる。
だから咲の初めても、俺がもらう」
「も、もももももらうって…」
もう何がなんだかわからなくて、
クラクラしすぎて頭がパンクしそうだった。
なんなのもう…ついて行けないんだけど…
「ひゃっ…?!ちょ、りょ、涼?!」
涼が首筋に唇を這わせながら、私の服の下から手を入れた。
涼の大きな手のひらが、私の成長不足な胸をまさぐる。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って涼…」
「やだ、待てない」
私の言葉などお構いなしに、涼は続けた。
待って、私も、心の準備ってもんが…
だけど涼の腕をふりほどけないくらいに、
私の身体は溶けそうなほど熱くなっていた。
「咲、好きだよ」
「んっ」
そう言って涼はまだ、深いキスをする。
……私も好き。
涼が好き。
言いたいけど、ダメ…刺激強すぎ……

