「んっ!んむぅ!」
その途端、涼の舌が私の口の中に入ってきた。
私は驚いて目を見開く。
涼の腕が、ぐっと私の腰を引き寄せた。
私の舌がと涼の舌が、何度も絡みあってピチャピチャと音をたてた。
その音が妙にエッチで…
…な、なにこれ…
まだ2回目(正しくは3回目)のキスなのにこんな…
お、大人のキス…
すごい…触れるだけとは違う、
熱くて、口の中が涼でいっぱいで…
頭の中、しびれるみたいな……
ダメ…身体、力入らな…
「ん〜!ん〜!」
私は慌てて涼の肩をバシバシ叩いた。
「ぷはぁっ」
やっと涼の唇が離れて、私は息を吸った。
だけど身体から力が抜けて、涼が私の身体を支えている。
「ぎ、ギブギブ…」
ダメだ…、頭クラクラする。
身体の奥が、なんかムズムズするよ…。
「なんだよギブって。プロレスじゃねぇんだから」
「うっ、うっさい!だいたい涼が…きゃっ」
その途端、涼が私の身体をヒョイと持ち上げた。
いわゆるお姫様抱っこで、そのままベットへと私の身体を寝かせる。
その上に、涼の身体が覆いかぶさってきた。
「…そんな顔で言われても、迫力ないな」
口の端をペロっと舐めながら、涼は言った。
…顔?私どんな顔して……
涼の唇がまた重なる。
だめ…涼に触れられると私…何にも考えれなくなる…
「ねぇ咲、
咲は兄貴と、こういうことしたいって思ったことある?」
「へ…?」
もうろうとした意識で、私は聞き返した。

