【短編】 わかってる







なんとなく、わかってた。





いつも一緒に帰る道。


いつからか会話もなくなって、よそよそしくなって。


好きだよ、なんていつから聞いてないっけ。




それと、冬輝は冷たくなった。



「あぁ」とか、「うん」しか言わない。





なのに、アノコの前ではニコニコして、普通に話して。




あぁ好きなんだな、って。