【短編】 わかってる








「はっ…?」




後ろを振り向くことができない。



背中には暖かい体温。



私の首には誰かの腕。





「冬輝…何やってんの?」




ついさっき別れた彼女に…





「なんか…雪の後ろ姿、今にも消えそうで…」