「翔太かわいい」 「ば…おい!」 翔太の顔はもっと赤くなった。 こんな翔太を見るのは初めてかも。 そう思うと、すごく愛しくなった。 実は、翔太と私は違う大学を志望している。 翔太は学校の先生、私はカウンセラーを目指しているから。 大学が違うだけで、距離自体は近い。 だからいつでも会えるには会える。 「あ…翔太」 「…なんだよ」 「大学行っても通い?」 私は通いでも良いけど、少し遠いから寮に入る予定。 「いや、寮だろうな。まずは合格やけど」