私は動きにくい頭を無理やり動かして声のする方を向いた。

そこには高校生くらいの男の子が2人、楽しそうに話していた。


「うそ・・・」


年齢的にはそうだと思う。

もちろん顔は変わっているけど、くりくりの目や優しい笑顔はそのまま。


「ご乗車の方は・・・」


電車のアナウンスにしたがって私は電車を降りる。