「良かった…帰ってしまうかと思った」 私と翔太の姿を見て安心している曽我部 日向。 私は全然安心できないけどね? 「小澤さん…聞いていい?」 私は無言で頷いた。 声を出すと決心が緩んでしまいそうだから。 「俺って誰と似てる?」 似てるんじゃなくて、きっと本人。 「私のいとこの小澤 日向って子」 「小澤さんの父方のいとこ?」 そっか…苗字が一緒だから…。