始業式が終わって教室に入ると、彼がいた。

私の隣の席に座っている。

私の体は治っていないのかな?

まるで11年前に戻ったみたいにめまいがして、頭痛がして・・・。


「美春?」


歩美の呼んだ私の名前に彼が反応する。


「あ・・・昨日の・・・」


彼は少し驚いた顔をした。