校長と一緒に壇上にいるのは、紛れも無く昨日のあいつ。

俺は、斜め前にいる美春に目をやった。

美春は真っすぐ前を見据えているけど、体は小刻みに震えている。


「おい・・・どういうこと?」


俺は静かに美春に話しかけた。


「・・・」


無視かよ・・・。


俺は気づいてなかった。

美春の心にどんな変化が起きているか・・・。