「あの笑顔、あのクリクリの目、絶対日向やと思う。今日会ったのは、偶然じゃないと思う。絶対また会える。私、彼を傷つけないように思い出させてみせるけん・・・やけん・・・」 泣かんどって、そう言いたいのに、胸が詰まって言葉が続かない。 「美春?もしね・・・あの子が少しでも嫌がったらやめて?あの子にも今はもう新しい家族がおるやろうけん・・・」 お母さんの言うことはもっとも。 私も、そこまでして思い出して欲しくはない。 でも、彼に6歳以前の記憶がないのはあまりにも不憫だと思う。