「日向よね?小澤 日向、そうよね?」 「・・・違うよ」 彼はサラッと言った。 「え・・・?」 「俺は小澤って名字じゃないよ」 「うそ・・・」 私の中で何かが消えた。 「うそよね?日向・・・私、11年待ったんだよ?その目も笑顔も私の知ってる日向じゃないん?」