不器用エレジー

「……」

僕は一人、熱燗チビチビやりながら、その話を聞いていましたよ。

ええ、僕は彼らサラリーマンとは、友人でも同僚でもありません。

赤の他人という奴です。

本来ならば黙って聞き流せばよかったんでしょうけどね。

…この辺が僕が人並み以下、社会不適合な点でして。

「……」

鞄の中に手を忍ばせ、『得物』を取り出しました。