大家さんは淡々と話しを進めていった


大家「この《なだ荘》には部屋が6部屋あってね、菜知ちゃんが二階の201号室でしょ、隣りの202号室の人見たことある?」



菜「いえ!まだここのアパートに住んでいる人は大家さんだけしか会ったことないんです」


大家「あら、そうなの?!じゃあどんな人かだけ教えておくわ。挨拶は大切だからね」

菜「はいお願いします!」


大家「まずは一階からね。一番奥から101、102、103号室。101と102は菜知ちゃんと同級生よ。103は私ね。んで、二階の奥から201、202、203号室で202は三人家族、203は菜知ちゃんの学校の先輩よ。」


話しを聞いていて思ったことがある このアパート、 高校生の住んでる確率高くないか?!

大家「ごめん菜知ちゃん、仕事遅れるから行ってくるね。」


大家さんは今時間がやばいことに気づいたのか…

駐車場の車を飛ばして大家さんは仕事へ向かっていった。



今日なにしようかな・・・暇だな。

103号室の前でぼーっとそんな事を考えていた菜知は声を掛けられているのに気付かない



「あのー すみませーん」

「すみませーん!聞こえてますかー」

菜「ん?なんか後ろから声がすんな・・・・ってうわっ!!!」


「いってててて・・・・」

見上げると・・・・なんとそこにはイケメンが!



菜「大丈夫ですか?!すみません!私の頭が顎に!」


「いや~気にしないで!大丈夫だから!」


いやいやいやいやどう見たって大丈夫じゃないですからあ!

背が高いその人に一生懸命謝っていたら


「もういいってーwそんなに謝らないでーwwあ、それより君201号室に入った奏多さんでしょ~」


菜「えwなんでしってるんですか?」


「おれ隣の203号室の山田有也だよ、よろしくね」