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ミーン、ミーン。




…蝉の声がうるさくて眠れない。




せっかくの夏休みだっていうのに未だに予定0の私にとっては、暇で暇でしかたない毎日。




『あ〜もう!うるさい!!』




私は、そう叫ぶともう一度布団を被りなおした。






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『こら〜美夏(みか)!いい加減起きなさい!夏休みだからって寝てばかりいないで…少しは遊んで来なさい!!てか、暇なら、みかんの散歩行ってきて!』



お母さんがいつまでも降りてこない私に声をかけてきた。



…私だってどっかいきたいよ!
もう、皆して彼氏、彼氏!友達も少しは、大事にしろ!



私は、心の中で毒を吐く。



(ちなみに、みかんとは家で買っている柴犬の名前。)