「はあ…」

ちょっと意味が飲み込めなくて、あいまいに返事をする。

「だって、シュウジの部屋には、賞状なんて、なかったものね」

こいつ、アホか?

シュウジというのはうちの子だ。

そして、シュウジとここのガキは同じ学校に通っている。

だったら、同じ賞状はほとんど持ってるはずだ。

とは、思わないのか?

確かに、すぐにしまいこんでるし、額縁もせいぜい210円のものだ。

そこを、もっと頑張ってやれというのなら、わからなくもない。

でも、義姉の言っているのは、そういうことじゃないだろう。