「龍成が大好きだよ?

いつも私のことを、

守ってくれて・・・」


自然と言葉がでてくる。



「じゃあ、京悟じゃなくて、

オレにしろよ?」



「私には、京悟しかいない」


涙があふれていた。


「万桜!」


私は、龍成から逃げようとして、

階段から落ちた。

遠のいていく意識の中で、

目にしたのは、


走り寄る京悟の姿だった。