*美和side*


「……お兄ちゃん〜?起きてる?」



病室のドアをノックして、中に入る。


「ん?美和か。起きてるよ」



お兄ちゃんは、ベッドに座った状態で雑誌を読んでいた。


そのお兄ちゃんの方に、ゆっくりと近づいていく。


なんか、いつものお兄ちゃんを見て安心したのか……



あたしはお兄ちゃんに近づき、そのあとギュッてお兄ちゃんに抱き着いた。