「凛ちゃん。」

 「ん?」

 「あたしね、髪伸びたでしょ。」

 「そりゃ、そうやろ。3年もたってんねんから。」

 「そうだよね。じゃ、あたしが髪をまとめてるわけは?」

 「うざったいから?」

 「んーそれもあるけど、1番の理由は・・・」

 それを言いながらあたしは髪をまとめているゴムをとった。

 すると、みんなの視線があたしに向けられた。

 中には顔を赤らめている人もいた。

 実際、凛ちゃんも顔が赤くなってた。

 「あたしね、一番最初に凛ちゃんに髪ほどいたところ、見てほしかった。

 あたしあんまり髪ほどいたところ見てほしくないんだ。でも、凛ちゃん

 や洸ちゃんは特別なの。洸ちゃんより凛ちゃんのほうが特別なんだ。」

 その時「あ!あずおった!」と声がした。あたしは後ろを振り返って、

 「洸ちゃん!」と言ったら、洸ちゃんが急に止まってもっかいズカズカ

 歩いてきた。それで、洸ちゃんに肩をつかまれて

 「あず、後ろを向け。」

 「へ?」

 「いいから。」

 なんか怒ってるような気がしたから、言われるまま後ろを向いた。
 
 「凛、貸せ。」

 「はいよ」

 それでそのまま・・・・