「えっとこっちが理科室で向こうが視聴覚室だよ・・・」


 何だろう・・・すっごい女子からの殺気を感じる・・・!

 「なーあず、あれは何の教室ー?」

 「え?  わっ!」あたしが洸ちゃんの方に顔を上げたら、

 メガネとられちゃった。

 「あずはこっちのほうがかわいいのにー」

 いくら幼馴染でもそんなこと言われたら照れる・・・。

 「? あず、顔真っ赤。」

 「へっ?あっ、洸ちゃんがかわいいとか言うから・・・」

 「だってほんとのことだも~ん」

 ・・・・っ、洸ちゃんのバーカ。

 「なぁに、いちゃいちゃしてんのー?」

 「げ。」


 そしたら凛ちゃんがあたしの腕をつかんで、

 「あずはうちのもんや!絶対誰にもわたさへん!べーだっ!」

 そのまま走っていった。


 「あ・・・凛ちゃん。」

 凛ちゃんは泣きそうになってた。





 「あずはうちのもんやもん・・・」




 「凛ちゃん・・・」