「私も潤みたいに
大きくなりたいー…」

「大きくなりたいんだったら
姉貴はまず太れ!
細すぎて小鹿みたいだから」


太れって…
これ以上太ったら
きっと町を破壊しちゃうよ…


「俺は、小さくていいと思う」


潤は呟いた。

単純だけど
意外な一言だったから
私はポカンとした。


「…そーなの」

「おう。
っあ!やっべもうこんな時間!!」


潤は時計を見た瞬間
すごいスピードでモグモグと
特技の早食いをし始めた。


「ごちそさまっ いってくる!」


そう言って
椅子にかけてある学ランを着て、
家を出た。


「はーい。気をつけてね!」


お母さんは手を振りながら
笑顔で玄関まで出迎えた。



「まぁ…潤も大変ねぇ。
陸上部、楽しいんだって。
この前"どこへ行きたいか"って
聞いたら
グランドって言ったのよ。
もう笑いが
止まんなかったわー」