鍵が見つかったので
南校舎を後にして
先生たちに見つからないように
学校を出た。

向かう先は駐輪場。

時計は19:00を指していた。


いい加減に帰らないと
またお母さんの心配性が
悪化しちゃうな…


「押水さん…
いろいろごめん。
あと、ありがとう…」


少し先に歩いている奥村くんは
振り返ってきた。

すごく申し訳なさそうな顔で
謝まる奥村くん。


そんな顔しないでよ…


「謝られること
してもらってないよ?
じゃあ…」


バイバイと手を振って
自転車を動かそうとしたとき
「待って!!!」
と手をつかまれた。

「きゃっ」

自転車は
バランスを崩して
ガチャンと倒れてしまった。


え…ど、どうしたの…


私は
つかまれた手と奥村くんの
顔を交互に見た。


そして
じわじわと
私の顔は熱くなっていく。