南校舎は他の校舎より
階段の段数が多くて
体力的にも少し疲れてしまう。


そんな中、奥村くんは
全く疲れを見せず
階段を軽々と登っていった。


さすが俊足の王子様…


気づいたら
3-Cの廊下にいた。

そういえば今朝ここで…


!もしかしたら…


私は3-Cのドアを開けて
電気をつけて教卓の周りを
うろちょろした。

よくこういうところに
あるんだよね。

…!


「押水さん…?」

「奥村くん、これじゃない?」


アルファベットの
Tのキーホルダーがついた
小さめの鍵。


「お…それだ」


目を丸くして
鍵を手にとった奥村くん。


「よかったね!あって」


私も達成感でいっぱいだったから
笑顔で言った。