「やっぱりそうだ」

「え?」

奥村くんは
優しいまなざしで私を見た。


「実は晴樹から押水さんの話、
ずっと聞いてて」


川上くん、話してたんだ。
余計なこと言ってなきゃいいけど…


「いつか話せたらいいなって
思ってたんだけど…
今日今ここで話せて俺
すっげー嬉しい」

「私もそう思ってた…」



開いていた窓から暖かい風が
ふわっと吹いてきた。
それと同時に
チャイムが鳴り始めた。


ブーッ ブーッ ブーッ


ブレザーのポケットに入っていた
携帯からバイブ音が鳴った。


「あっ…ちょっとごめんね」

「い…いや…」


心臓の鼓動が早くなっていくのを
感じながら
携帯を出した。


受信メール1件。
開いてみると芽生ちゃんからだった。



『つばさっ♪
眼科いってます。やらせてごめんよ…
来週は
あたしやるから=3

マカロン、ごちそうさま☆』