「そういやそうか。 …きのうの夜、小さな公園にいた 子どもと一緒に朝岡総合病院まで 行ってくれて、ありがとう。 マジ感謝してる」 そう言って川上くんは 頭を下げた。 「えっ!何で知ってるの…」 というか あの男の子と川上くんは 関係があるのかな… 「あー…それはー」 そうやって言葉の語尾を伸ばしながら 川上くんは左方向を振り向いた。 私は川上くんの視線を たどっていく。 そこには…