「一応、憧れの人はいるんだよね」

瞳先輩が問いかけてきたので
私はコクンと頷いた。


「まっマジかあ~
そっか、女の子だもんな。
気になるやつくらい、いるよなぁ。
でもいいなそいつー!
こんなに可愛い子に
憧れられるなんて~
俺、生まれ変われたら
そいつになりてぇ~」


吉田先輩は残念そうな顔をして
こっちを見た。


「じゃあ、もし良かったら
マネージャーやんない?
1年生マネが山ほどいるけど、
全然仕事してくれないんだ。
あっ!ちなみに
俺、陸上部の部長です」


り…陸上部…




じゃあ
奥村くんと…








その時だった。