あなたが居たから…

バイトのない日の夜19時ぐらいに家の電話がなった。こんな時間に電話がかかってくるなんて、相手はあたししかいないから、2階にある電話に素早く出た。『もしもし』そしたら相手は男で『もしもし惠ちゃん?』って声。声の相手はリョウくん。『よく電話番号わかったね』って言ったら『シオリから聞いた』って、どうせそうだと思ってたけど、『どうしたの?』って聞いたら『声聞きたくなっちゃって…。』って言葉が返ってきたから、びっくりしたのと、恥ずかしいので、素っ気なく『そうなの』ってしか言えなかった。でも『2日後には逢えるし、待ち合わせ何時にする?』ってあたしから聞いたら、リョウくんはさっきより元気になった声で『12時にいつもの駅で待ってる』って言ってくれた。『じゃ日曜日の12時にね!』って明るく言うとリョウくんは『わかった。声聞いたら元気でたありがと。日曜日に』って言って電話を切った。いきなりの電話でびっくりしたけど嬉しくて、あたしはその日はドキドキしながら眠りについた。