夕方になって前みたいに帰り遅くなったら行けないからって、リョウくんはあたしを、タイジくんはシオリを原付に乗せ駅まで走った。シオリは名残惜しそうだったけど、タイジくんに説得されて帰る事にした。『来週な』ってリョウくんが言ったから『うん』って約束して、その日は帰った。帰りの電車の中でかずえに『リョウくんと付き合ったら~っ。お似合いだと思うよ』って言われた。それに『もう新しい恋しなよ』とも言われた。あたしはキヨシと別れてから、あんな事もあったし、人を好きになる事を止めていた。でも もう一度誰かを好きになってもいいんじゃない?って自分に言ってみた。そして家に帰ってまたカーテンをあけて夜空を見ながら寝る日が続いた。平和に毎日が過ぎて行った。


