俺の友だちは葛藤している。 大体あいつが何で悩んでるのか予想がつく。だからって俺はあいつに何もしない訳じゃなくて。 「ユミちゃんがどうしたんだよ」 机に突っ放したまま動かないチアキに対して核心に触れる言葉を投げる。 唐突だっただろうか。 ユミ、という名前を言えば面白いくらいチアキは動揺するんだ。 ほら、ぴくりと肩が震えた。 この顔も性格もいい男はたった一人の女の子の為にこんなに悩んでいる。 あんなにファンの女の子がいるというのに。