*Youht Story* あの子とアイツの恋物語



そういって蘭治は階段を上がって行った。


…あたしもメルリのとこ行こ。


階段を下り始めたら…


「月乃!」


呼び止められて、声の方を見た。


蘭治が階段の手すりから顔を出していた。


何かを言い忘れたのかな?


「何よ〜」


「好きだから、付き合ってよ!!」


それだけ言って階段を再び上がって行った。