空賊。

女性の姿が消えたのを見届けると、
次第にスタージャの腕もその狭間に吸い込まれていく。

「な、何なんだよ!!」

そう呟いた瞬間、スタージャの体という体は狭間へと吸い込まれ、
その場には白以外には何も残っていなかった。

「はぁはぁ……何だ?今の……」

そう呟いて辺りを見る。だが、いたって変わらない風景だ。
皆が皆腰を下ろし、眠りについている。

……あたしも寝ていたんだよな?と、言うことは……夢……?
それにしても、酷く疲れた夢だった。
何もしてないはずなのに……

今までこんな夢を見たことは無かった。
こんなに……肩で息をしていたことがあっただろうか。

……いや、無かっただろう。

それに、あの夢に出てきた女性は……?
誰だったのだろう。

“七つの光が集いし時、闇は滅びる”って言葉は……?