「ラルク、手伝う。」

気恥ずかしさを隠すように、スタージャは薬の瓶を開けていく。
……無我夢中で開けていたら、いつの間にか全て開いていた。

「……早く終わりましたね。
それでは手分けして薬を塗っていきましょう。」

ラルクのその一声で動ける者たちは瓶を二つ三つ持ち、
横たわっている男に塗っていく。

「いて、いてててて……おい、もうちょっと優しくやれよ。」

「いてーな……自分でやるからいいよ。他行ってこい。」

なんて声があちこちから飛び交う。
全員に薬を塗り終わった時には、へとへとで。

腰を下ろした瞬間、瞼が自然と閉じていった。