空賊。

「良いに決まってんだろ。」

さらっと口に出すスタージャに、
巨体の男は相当頭にきたのか血管がぴきっと浮かび上がる。

「舐めた口聞きやがって……」

そう言いながらスタージャを地面に叩き落そうとするが、
スタージャは地面ぎりぎりで体をひねって衝撃を受け流す。

「……お前こそ舐めた口きくなよ。」

そう言った次の瞬間、
またまた拳……ではなく、大振りの剣がスタージャの顔を狙ってくる。

こりねぇ奴だな……そう思いながら剣をかわそうとしたとき、凄い力で腕を引っ張られた。

「お、おい!!」

いきなり何なんだ?と、突然のことに声を上げる。
だが、そんなものは無視して狭い路地へとスタージャを引っ張っていく。

「ま、待ちやがれ!!」

巨体の男と五、六人の男たちは叫びながらスタージャを追いかけてくる。