「澪斗くんっどーしたの?
まだ帰ってなかったの?」
…あー……
俺の嫌いな甘ったるい声で尋ねてくる…
葵の親友だと分かっててもちょっとコイツは苦手だ。
どーせコイツだっていつもはこんな態度じゃないし声だってもうちょっと低いんだろ?
「あー…まぁ…うん。
ちょっと用があって…」
葵に助けてもらおうと葵に目配せをすると
葵はなぜか放心状態だった。
…ん?
葵どーしたんだ…?
と思ったのもつかの間で
葵は慌てたように甘ったるい声を出していたコイツを引っ張っていった。
「…??」
まぁ助かったからいいけど…
どうしたんだあいつ?

