【短編】 初恋








「もう、ハルくん!」





彼女が拗ねたように言う。





カレは困ったような顔をして、彼女の頭もポンポンと叩く。





カレはそのまま台所の方へ行き、




「お粥温めるから、ちょっと待ってろよ」





そう言って、カレは背を向けたままお粥を温め始めた。