倒れかける体を達也君が支えてくれていた。
達也君がいなかったら、あたしは、倒れてたかもね。

「大樹は・・・大丈夫…大樹なら…大丈夫。」
小さな声で囁く。あたし。

何度も 何度も 繰り返す。
目を閉じる。 大樹は、大丈夫…。



 ぅい-ん。
扉が開く。
先生が出てくる。
おばさんが、駆け寄る。




先生は、首を・・・・



 縦には振ってくれなかった。

申し訳なさそうに、横に振る。


何してんの??
 嘘じゃん。
大樹が、そうしろって、言ったんでしょ?
笑わせないで…。