「アイツ、さぁ、大樹のこと、目の前で見てたから、ショックが、でけぇんだよ。美紀ちゃんが、目サマしてないときは、ずっと、ココに居たんだ。」
「…。そっか。」


そうだよね。
 あたしなんて、一瞬のことで、よくわかんないけど…。
 見てたんだもんね。
 事故現場を…それも、友達の。

「愛華ちゃんも…きついのかなぁ…」
「そぅかもなぁ…。そしたら、お前、早く元気になって、安心させてやれよ!!」
「うん・・・。ねぇ…」

「ん?なんだ??」

お願い…お願い…
「大樹に会いたい…。」

あわせて。 会いたいよ…。
「俺からは、なんとも・・・なぁ。大樹の母親に…聞いてくるよ。」




そういって、達也君は、部屋を出た。