そ、そんな・・無茶苦茶な・・・。

 
 葵に先輩と話したって嘘を言えばいいのかもしれない。


だけど、先輩の名前知りたいし・・・。


 行くしかない、か。


 
―――――――――



 図書室の中に入ると、やっぱり先輩は居た。


いつものように、いつもの席に座る。


 なんて、話そうかなぁ・・。


「・・・何。本、読みずらいんだけど」


「はっ!?・・・あっ、すみませっ・・」


 はぁ・・ダメだ。なんか無意識に先輩を見てたらしい。