「もうすぐ、着くよ」

赤信号。

振り向いた葉さんの後ろに、観覧車が光ってる。


まさか…違うよね。


また、期待してしまった私の心が騒ぎだした。

あの日の言葉を、思い出してしまう。

《乗るのは彼女と…》