ーーーーーーーーーー 「暑すぎる………」 いつもと同じ道のはずなのに いつもよりも長く感じる。 「あぁ〜セミうるさい… よりによってなんでこんな暑い日に〜」 梅雨が明けて7月。 照りつける太陽とジメジメした蒸し暑い空気の中、体育祭が始まろうとしていた。 「うぅぅ〜あっつい。」 熱いアスファルトの上に落ちたアイスキャンディがみるみるうちに溶け、セミの声が夏の始まりを知らせる。