眠っても、体がしんどくて、すぐに起きてしまった。

これはやばい…。
私は直感でそう感じ、彼方のところに行くことを決心した。


いつも何気なく往復している道も今の私の体力では、ゆっくり進むことしかできなく、ゆっくり進んだ。

怪しまれるといけないから、手にはカルテを持ち、彼方の部屋にやっと着いた。


トントン。

「どうぞ」

私は部屋の入ると、扉を閉めた。

「彼方…あのね…」

「ごめん、奏今忙しいんだ、カルテは後で見るから、その辺に置いておいて」

彼方は本当に忙しいのか私の方を見ることなく、パソコンと向き合っていた。

「うん。ここに置いておくね。あの…カルテとは別の話なんだけど、、、、」

「ごめん、急用??」

「急用じゃないよ」

「急用じゃないなら、後でもいいかな…?」

「いいよ。お仕事の邪魔してごめんなさい」

私はそう言い残した後、彼方の部屋を後にした。