そのあとは、いつも通り、ご飯を食べ、お風呂に入り、家族みんなでテレビを見た後、子供たちを寝かせた。

「やっと寝てくれたよ」

私はそういいながら、リビングで待つ彼方のもとに行った。

「お疲れ」

私はいつものように彼方の腕の中に入ると、

「奏。今日のは何?俺びっくりしたんだけど」

「私もびっくりだよ」

「俺的には、フリーで適当な時間に帰ったりしながら様子見てほしかったのに、ペアになると簡単に抜けられなくなるよ。体大丈夫か?」

フリーナースとペアナースは仕事量が全然違う。彼方は私の体の心配をしてくれてる。

「今のところは大丈夫かな。海先生も優しそうだし。私強くなったから」

「海はすごく優しいドクターだよ。俺も近くにいるからいつでもおいで。奏頑張りすぎなくていいんだよ」

「ありがと」

「俺、ペアナースいないから、奏には仕事頼むことも多くなると思う。無理な時は遠慮なく無理って言ってね」

彼方は申し訳なさそうに私を見た。