しばらく歩くと、空先生が 「ここが彼方先生の診察室だから、覚えておいてね」 トントン 「空です。」 「どうぞ」 彼方の声がするんだけど、緊張してきちゃった。 「失礼します。ペアナースの紹介に来ました」 私を見つめる彼方はびっくりした顔で私を見ていた。 「こんにちは、仙崎奏です。よろしくお願いします」 「えっと…空の指導医の仙崎彼方…よろしく」 明らかに動揺していた。