「熱は、だいぶ下がってきたな」

私は安心した。よかった。

「奏。俺に言うことはないのかな?」

え??彼方気づいてるのかな?
それは、昨日から?それとも聴診したのかな?

「気付いてるの??」

私が恐る恐る聞くと、にっこり笑った彼方は、

「あたりまえだろ。聴診するから、服まくって」

私は素直に服を上げた。

真剣な顔で私の胸の音を聴いていた。