「まず、救急車を呼びましょう」 えっと‥ 「あのさ‥あんた研修医でしょ?」 彼方はすべてわかったような顔で聞いた。 「そうですけど、医者であることには変わりありません」 彼方と智貴君と大翔先生は呆れた顔でため息をついた。 「自分に責任がかかることを恐れて救急車を呼ぼうとしている。それで医者だって言えるの?」 「それは‥あなた達には関係ありません。早く病院に連れて行くべきです」