パパはドクター

次に私が目が覚めたのは、見慣れた天井だった。

彼方、家まで運んでくれたんだ。
今何時なんだろう。子供たちの声が聞こえないということは夜なのかなと考えていた。

動きたいけど、まだ体がだるくて動く気になれない。

「気が付いた?」

彼方が部屋に来てくれた。

私は頷くと、

彼方が近づいてきて、額に手を当てた。

「まだ、熱いな…。しんどいよな…。」


「今何時?子供たちは?」

「今夜中だよ。子供たちは寝てる。ママに会いたがってた」

子供達に寂しい思いをさせたなっとしょげていると

「大丈夫だよ。子供達もちゃんとわかっているから」

彼方は撫でてくれた。